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2026年3月4日2分で読める1

プライベートエクイティ(PE)投資の税務:キャピタルゲインとキャリードインタレスト

佐藤 健一

税理士・不動産鑑定士

プライベートエクイティ(PE)投資の税務:キャピタルゲインとキャリードインタレスト

プライベートエクイティ(PE)投資とは

プライベートエクイティ(PE)投資は、未上場企業の株式に投資するオルタナティブ投資の一形態です。PEファンドは、投資家から資金を集めて未上場企業に投資し、企業価値を高めた後にIPO(株式公開)やM&Aで売却してリターンを得ます。日本では、PEファンドへの投資は主にLPS(投資事業有限責任組合)を通じて行われます。

PE投資の税務上の取扱い

LPS(投資事業有限責任組合)を通じたPE投資の税務は、LPSの組合員(有限責任組合員)として、LPSの損益を持分割合に応じて各組合員に帰属させる「パス・スルー課税」が適用されます。LPSから生じる株式譲渡益は、申告分離課税(20.315%)として課税されます。

PE投資の収益の種類課税方法税率
株式譲渡益(キャピタルゲイン)申告分離課税20.315%
配当収益(ポートフォリオ企業からの配当)申告分離課税または総合課税20.315%または最高55.945%
利子収益(貸付利息等)源泉分離課税20.315%
LPSの損失(投資損失)他の株式譲渡益と損益通算

キャリードインタレストの課税問題

キャリードインタレスト(成功報酬)は、PEファンドのGP(無限責任組合員・ファンドマネージャー)が投資リターンの一定割合(通常20%)を受け取る報酬です。日本では、キャリードインタレストの課税については、①LPSの持分として申告分離課税(20.315%)が適用される場合と、②役務提供の対価として給与所得・雑所得として総合課税(最高55.945%)が適用される場合があります。国税庁は、キャリードインタレストの課税について厳格な立場をとっており、GPの実態(投資判断・リスク負担等)に基づいて課税方法が決定されます。

まとめ:PE投資の税務は専門家との連携が不可欠

PE投資の税務は、LPSのパス・スルー課税・キャリードインタレストの課税問題・海外PEファンドへの投資(外国税額控除等)など、複雑な問題が多くあります。PE投資を検討する場合は、国際税務に精通した税理士と連携して、税務上のリスクと節税効果を事前に分析することをお勧めします。

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