不動産節税
2026年3月25日4分で読める9

【プロだけが知る】定期借地権・定期借家権を活用した相続税・所得税の節税戦略——権利活用で相続税・所得税を劇的に軽減!具体的な節税戦略を解説

専門家監修記事
佐藤 健一

佐藤 健一

税理士登録番号 第34567号

税理士・不動産鑑定士

専門分野:不動産節税・相続

経験15年
相談実績290件以上
佐藤健一税理士・不動産鑑定士事務所

不動産鑑定士と税理士の二刀流で、不動産を活用した節税スキームの設計に特化。タワーマンション節税や小規模宅地特例の活用で累計節税額は100億円超。関西圏を中心に不動産オーナーから絶大な信頼を得ている。

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【プロだけが知る】定期借地権・定期借家権を活用した相続税・所得税の節税戦略——権利活用で相続税・所得税を劇的に軽減!具体的な節税戦略を解説

# 定期借地権・定期借家権を活用した相続税・所得税の節税戦略

はじめに

土地の有効活用において、定期借地権・定期借家権は相続税対策と収益確保を両立できる有効な手法です。通常の借地権と異なり、期間満了時に確実に土地が返還されるため、地主にとってリスクが低い仕組みです。本記事では、定期借地権・定期借家権の種類と特徴、相続税評価の仕組み、節税効果まで詳しく解説します。

定期借地権の種類と特徴

一般定期借地権(借地借家法22条)

| 項目 | 内容 |

|-----|-----|

| 存続期間 | 50年以上 |

| 用途 | 制限なし(主に居住用) |

| 契約方法 | 公正証書等の書面 |

| 更新 | なし(期間満了で終了) |

| 建物買取請求権 | なし |

相続税評価への影響

一般定期借地権が設定された土地(底地)の相続税評価額は、自用地評価額から借地権相当額を控除した額となります。

底地の評価額 = 自用地評価額 × (1 - 借地権割合)

例:自用地評価額1億円、借地権割合60%の場合

  • 底地評価額 = 1億円 × (1 - 0.60) = 4,000万円

つまり、1億円の土地に定期借地権を設定することで、相続税評価額を4,000万円に圧縮できます。

事業用定期借地権(借地借家法23条)

| 項目 | 内容 |

|-----|-----|

| 存続期間 | 10年以上50年未満 |

| 用途 | 事業用建物のみ(居住用不可) |

| 契約方法 | 公正証書(必須) |

| 更新 | なし |

| 建物買取請求権 | なし |

事業用定期借地権の活用例

  • コンビニエンスストア・ファストフード店への土地貸し
  • ドラッグストア・スーパーへの土地貸し
  • 物流倉庫・工場への土地貸し

事業用定期借地権は、企業が確実に撤退できる仕組みのため、大手企業との長期契約が可能です。

建物譲渡特約付借地権(借地借家法24条)

30年以上の存続期間で、期間満了時に地主が建物を買い取ることを特約した借地権です。地主は建物を取得し、借地人は土地を返還します。

定期借地権設定による相続税節税の仕組み

評価額の圧縮効果

定期借地権を設定することで、土地の相続税評価額を大幅に圧縮できます。

一般定期借地権の評価(残存期間による調整)

定期借地権の評価は、残存期間に応じて計算されます。残存期間が長いほど借地権の価値が高く、底地の価値が低くなります。

| 残存期間 / 設定期間の比率 | 底地の評価割合 |

|----------------------|-------------|

| 0.95以上 | 5% |

| 0.90以上0.95未満 | 10% |

| 0.85以上0.90未満 | 15% |

| 0.80以上0.85未満 | 20% |

| 0.60以上0.80未満 | 30% |

| 0.30以上0.60未満 | 40% |

| 0.30未満 | 50% |

計算例

50年の一般定期借地権を設定し、残存期間が47.5年(比率0.95)の場合:

  • 底地の評価割合:5%
  • 自用地評価額1億円の場合、底地評価額:500万円

1億円の土地が500万円の評価額になるため、相続税の節税効果は絶大です。

地代収入の税務処理

地代収入の所得区分

定期借地権の地代収入は、不動産所得として申告します。

必要経費として認められる費用

  • 固定資産税・都市計画税
  • 管理費用
  • 借地権設定に関する費用(弁護士費用等)

権利金・一時金の税務処理

定期借地権設定時に受け取る権利金・一時金は、以下のように処理します。

| 受取額 | 税務処理 |

|---------|---------|

| 権利金(返還不要) | 不動産所得として一括計上(または分割計上) |

| 保証金(返還必要) | 預かり金として計上(所得にならない) |

| 前払い地代 | 受取時に不動産所得として計上 |

定期借家権(定期建物賃貸借)

定期借家権の特徴

定期借家権は、期間満了時に確実に賃貸借が終了する契約です。

| 項目 | 普通借家権 | 定期借家権 |

|-----|---------|---------|

| 更新 | あり(正当事由なく拒否不可) | なし(期間満了で終了) |

| 賃料改定 | 借家人保護が強い | 契約で自由に設定可能 |

| 途中解約 | 原則不可 | 特約で可能 |

定期借家権の活用場面

  • 転勤中の自宅を賃貸する場合(帰宅時に確実に返還される)
  • 建替え予定の建物を賃貸する場合
  • 相続した空き家を賃貸する場合

まとめ

定期借地権・定期借家権は、土地・建物の有効活用と相続税対策を両立できる有効な手法です。特に、一般定期借地権(50年以上)を活用することで、土地の相続税評価額を大幅に圧縮できます。また、事業用定期借地権は大手企業との長期安定契約が可能で、収益性と節税効果を同時に実現できます。定期借地権の設定には公正証書が必要なため、弁護士・税理士と連携して進めることをお勧めします。

よくある質問(FAQ)

Q: 不動産投資で節税できる仕組みを教えてください。

不動産投資の節税効果は主に「減価償却」にあります。建物部分は法定耐用年数に応じて毎年減価償却費として計上でき、実際のキャッシュアウトなしに帳簿上の損失を作れます。この損失を給与所得等と損益通算することで課税所得を圧縮し、所得税・住民税を節税できます。

Q: 不動産の相続税評価額はどのように計算しますか?

不動産の相続税評価額は、土地は「路線価方式」または「倍率方式」、建物は「固定資産税評価額」で計算します。路線価は時価の約80%、固定資産税評価額は時価の約60〜70%程度のため、不動産は現金より相続税評価額が低くなる傾向があります。賃貸物件の場合はさらに評価額が下がります。

Q: 区分マンション投資と一棟アパート投資の節税効果の違いは?

一棟アパート・マンション投資は、建物全体の減価償却費を計上できるため節税効果が大きく、土地の相続税評価額も貸家建付地として下がります。区分マンションは少額から始められますが、土地持分が少なく相続税対策効果は限定的です。節税目的なら一棟投資の方が効果的ですが、リスクも大きくなります。

Q: 不動産売却時の税金はどのくらいかかりますか?

不動産売却益(譲渡所得)への課税は、所有期間5年超の「長期譲渡所得」なら所得税15%+住民税5%=20.315%(復興特別所得税含む)、5年以下の「短期譲渡所得」なら39.63%です。マイホームの場合は3,000万円特別控除が使えます。売却のタイミングは5年超保有後が有利です。

#不動産節税#定期借地権#定期借家権#相続税評価#底地
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